「ハーブティーは体に良い」というイメージを持っている方は多いでしょう。しかし実際には、ハーブティーが原因でアレルギー反応を引き起こすケースが報告されています。特に花粉症をお持ちの方は、知らずに危険なハーブを飲んでしまうリスクがあります。この記事では、ハーブティーアレルギーの原因・症状・危険なハーブの種類から、安全な飲み方・対処法まで徹底的に解説します。
ハーブティーでアレルギーが起きる3つの事実

ハーブティーは天然由来のため「安全」と思われがちですが、植物性の飲み物である以上、アレルギーのリスクはゼロではありません。
ここでは、ハーブティーとアレルギーに関して知っておくべき3つの重要な事実をお伝えします。
ハーブティーでアレルギーは「起きる」
ハーブティーによるアレルギー反応は実際に起こります。
ハーブには多種多様なタンパク質・精油成分・フラボノイドなどの化合物が含まれており、これらが免疫系を刺激してアレルギー反応を引き起こすことがあります。
欧米の研究では、ハーブ由来のアレルギー事例が複数報告されており、特にカモミールやエキナセアなどのキク科植物を含むハーブティーでの発症率が高いことが示されています。
「天然だから安全」という思い込みは危険です。自然界の植物にはアレルゲンとなり得る成分が豊富に含まれており、むしろ精製されていない分、多様な成分に同時にさらされるリスクがあります。
花粉症の人は特に注意が必要
花粉症をお持ちの方は、ハーブティーによるアレルギーリスクが一般の方より大幅に高くなります。
これは「交差反応(クロスリアクティビティ)」と呼ばれる現象によるものです。
例えば、ブタクサ花粉にアレルギーがある方は、カモミールやエキナセアなどのキク科ハーブに対しても同様の反応を起こす可能性が高いです。
スギ花粉アレルギーの方はカバノキ科との交差反応、カモガヤ(イネ科)花粉アレルギーの方はフェンネルやセロリ科ハーブとの交差反応が起きやすいとされています。
花粉症の診断を受けたことがある方は、ハーブティーを飲む前に必ず自分がどの花粉にアレルギーがあるかを確認しておきましょう。
避けるべきハーブと安全なハーブがある
すべてのハーブが同じようにアレルギーリスクを持つわけではありません。ハーブによってアレルギーリスクには大きな差があります。
リスクの高いハーブとしては、カモミール・エキナセア・ヤロウ・マリーゴールドなどのキク科植物が代表的です。
一方、ルイボス・ペパーミント・レモングラスなどは比較的アレルギーリスクが低いとされており、多くの方が安心して楽しめます。
ただし「比較的安全」とはいえ、初めて飲むハーブはすべて少量から試すことが原則です。個人差があるため、絶対に安全なハーブというものは存在しません。
ハーブティーアレルギーの症状と見分け方

ハーブティーを飲んで体に異変を感じたとき、それがアレルギー反応なのかどうかを判断するためには、具体的な症状を知っておくことが大切です。
ハーブティーアレルギーの症状は大きく4つのカテゴリに分けられます。
皮膚症状(蕁麻疹・かゆみ・発疹)
皮膚への症状はハーブティーアレルギーの中でも比較的多く見られる症状です。
主な皮膚症状として以下が挙げられます:
- 蕁麻疹(じんましん):皮膚が赤く盛り上がり、地図状に広がる。かゆみを伴う。
- 皮膚のかゆみ・赤み:全身または局所的にかゆみや赤みが現れる。
- 発疹・湿疹:小さなぶつぶつや赤い発疹が出る。
- 皮膚の腫れ・むくみ:特に顔・目・唇周辺に現れやすい。
飲んだ後15分〜2時間以内に皮膚症状が現れた場合は、ハーブティーとの関連を疑ってください。
蕁麻疹が広範囲に広がる場合や、顔全体が腫れてくる場合は重症化のサインである可能性があるため、すぐに飲用を中止し医療機関を受診してください。
口・喉の症状(口腔アレルギー症候群)
口腔アレルギー症候群(OAS:Oral Allergy Syndrome)は、ハーブティーを飲んだ直後から口・唇・舌・喉に症状が現れるアレルギー反応です。
主な症状として以下が見られます:
- 口の中・唇のかゆみやチクチク感
- 舌や口腔内の腫れ・しびれ
- 喉のかゆみ・イガイガ感
- 喉の締め付け感・飲み込みにくさ
口腔アレルギー症候群は花粉症との交差反応で起きることが多く、特にカモミールティーを飲んだ際に喉がかゆくなった経験がある花粉症の方は要注意です。
症状が口の中だけにとどまる場合は比較的軽症ですが、喉の腫れや呼吸困難を伴う場合は緊急性があります。
消化器症状(腹痛・下痢・吐き気)
ハーブティーを飲んだ後に消化器系の不調が現れることもあります。
- 腹痛・胃痛:みぞおちや下腹部の痛み
- 下痢・軟便:飲用後数時間以内に発症
- 吐き気・嘔吐:胃の不快感、気持ち悪さ
- 腹部膨満感:お腹が張る感覚
消化器症状は、アレルギー反応のほかに「過敏反応」や「ハーブの成分による刺激」によって起こる場合もあります。
他のアレルギー症状(皮膚・口腔・呼吸器)を伴う場合はアレルギーの可能性が高く、単独で起きている場合は過敏反応や飲みすぎによる刺激の可能性もあります。
いずれにせよ、同じハーブティーを飲むたびに消化器症状が出る場合は、そのハーブとの相性が悪いと判断し、飲用を控えることをおすすめします。
重症化のサイン(アナフィラキシーの前兆)
アナフィラキシーはアレルギー反応の中で最も重篤な状態であり、命に関わる危険があります。以下の症状が現れた場合は、迷わず救急車を呼んでください。
- 呼吸困難・喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)
- 顔・口唇・喉の急激な腫れ
- 血圧低下・意識の混濁・ふらつき
- 急激な脈拍の乱れ(動悸・頻脈)
- 全身の蕁麻疹と皮膚の青白さ
- 嘔吐を伴う強い腹痛
アナフィラキシーは症状発現から15〜30分以内に急激に悪化することがあります。「少し様子を見よう」と思わず、上記症状が2つ以上同時に現れた場合はすぐに119番通報してください。
エピペン(アドレナリン自己注射薬)を処方されている方は、迷わず使用してください。
ハーブティーでアレルギーが起きる原因とメカニズム

なぜハーブティーでアレルギーが起きるのか、そのメカニズムを理解することで、自分のリスクをより正確に把握できます。
ハーブに含まれるアレルゲン物質とは
ハーブにはさまざまな化学物質が含まれており、これらが免疫系に「異物」として認識されるとアレルギー反応が引き起こされます。
主なアレルゲン物質として以下が挙げられます:
- タンパク質・ペプチド:植物由来のタンパク質が免疫系を刺激する主要因。
- 精油成分(テルペン類):芳香成分として含まれるα-ピネンやリモネンなどが皮膚・粘膜を刺激することがある。
- フラボノイド・ポリフェノール:抗酸化作用で知られるが、一部の人では過敏反応を起こす。
- セスキテルペンラクトン:キク科植物に多く含まれ、接触性皮膚炎や全身性アレルギーの原因となる。
- タンニン:収斂(しゅうれん)作用を持つ成分で、消化器への刺激になることがある。
特にセスキテルペンラクトンはカモミール・エキナセア・ヤロウなどのキク科植物に豊富に含まれ、アレルギー反応の主要原因物質として医学的に確認されています。
花粉症との「交差反応」が危険な理由
交差反応(クロスリアクティビティ)とは、ある物質に対するアレルギーを持つ人が、似た構造のタンパク質を持つ別の物質にも反応してしまう現象です。
花粉とハーブは同じ植物由来のため、構造が類似したタンパク質を持つことが多く、交差反応が起きやすいのです。
主な交差反応の組み合わせ:
| 花粉アレルギーの種類 | 交差反応が起きやすいハーブ |
|---|---|
| ブタクサ花粉 | カモミール・エキナセア・ヤロウ・マリーゴールド |
| スギ・ヒノキ花粉 | ジュニパー・サイプレス |
| カモガヤ(イネ科)花粉 | フェンネル・アニス・コリアンダー |
| シラカバ(カバノキ科)花粉 | カモミール・フェンネル・カルダモン |
怖いのは、花粉の季節に問題がなくても、ハーブティーで反応が出ることがある点です。
ハーブティーはお湯に溶けたアレルゲンが口腔粘膜に直接触れるため、空気中の花粉より体内への侵入経路が異なり、より強い反応が出やすい場合もあります。
アレルギーを起こしやすい体質・状況
以下に当てはまる方は、ハーブティーアレルギーを起こしやすいリスクが高いといわれています。
- 花粉症・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーなどの既往歴がある方
- アレルギー体質(アトピー素因)の家族がいる方
- 免疫が低下しているとき(疲労・睡眠不足・病気回復中)
- 空腹時や胃腸が弱っているとき
- 大量・長期間にわたってハーブティーを飲んでいる方
- 複数のハーブをブレンドして飲んでいる方(成分の相乗効果でリスクが増加)
特に注意したいのは「これまで問題なかったのに突然アレルギーが出た」というケースです。
アレルギーはアレルゲンへの蓄積的な暴露によって引き起こされることがあり、以前は大丈夫だったハーブでも、繰り返し飲み続けることで感作(アレルギー反応が起きやすい状態)が形成される場合があります。
【危険度別】アレルギーを起こしやすいハーブ一覧

ハーブティーのアレルギーリスクを「危険度★★★」「危険度★★」「危険度★」の3段階に分けて解説します。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差があります。自分のアレルギー歴や体質と照らし合わせて判断してください。
危険度★★★:キク科ハーブ(カモミール・エキナセアなど)
キク科植物はハーブティーの中で最もアレルギーリスクが高いグループです。特にブタクサ花粉アレルギーをお持ちの方は強い交差反応を起こす可能性があります。
- カモミール(ジャーマン・ローマン両方):最も一般的なハーブティーのひとつだが、アレルギー報告数も多い。セスキテルペンラクトン(アントヘコトキシン)が主要アレルゲン。
- エキナセア:免疫活性化ハーブとして人気だが、キク科のため花粉症との交差反応リスクが高い。
- ヤロウ(セイヨウノコギリソウ):傷の治癒ハーブとして知られるが、キク科のためリスクが高い。
- マリーゴールド(カレンデュラ):美肌効果で知られるが、キク科由来のアレルギーが報告されている。
- エルダーフラワー:一部の方に強いアレルギー反応が報告されている。
これらのハーブは花粉症の方・アレルギー体質の方は特に慎重に、できれば医師に相談してから飲用することを強くおすすめします。
危険度★★:注意が必要なハーブ(フェンネル・シナモンなど)
キク科ほどではありませんが、一部の体質の方には注意が必要なハーブです。
- フェンネル(ウイキョウ):セリ科のため、セリ科・イネ科の花粉症の方は交差反応に注意。消化促進ハーブとして人気があるが、過敏な方には注意。
- シナモン(ニッキ):香り成分のシンナムアルデヒドが一部の人で過敏反応を引き起こす。大量摂取は注意が必要。
- ジンジャー(生姜):一般的には安全だが、大量摂取または敏感な方では胃腸への刺激やアレルギー様症状が出ることがある。
- レモンバーム(メリッサ):シソ科のハーブ。比較的安全だが、シソ科植物過敏の方は注意。
- パッションフラワー:一部でアレルギー反応や薬との相互作用が報告されている。
これらのハーブは初めて飲む場合は少量から試し、特定の花粉アレルギーがある方は事前に確認することをおすすめします。
危険度★:比較的安全なハーブ(ルイボス・ペパーミントなど)
アレルギー報告が少なく、多くの方が比較的安心して楽しめるハーブです。ただし「ゼロリスク」ではなく、初めて飲む場合は少量から試す原則は変わりません。
- ルイボス:南アフリカ原産のマメ科植物。カフェインゼロで抗酸化作用が高く、アレルギー報告が非常に少ない。妊娠中・子どもにも比較的安全とされる。
- ペパーミント:シソ科のハーブで爽やかな風味が人気。アレルギー報告は少ないが、シソ科過敏の方はまれに反応することがある。
- レモングラス:イネ科だが、アレルゲン性は低い。消化促進・リフレッシュ効果で人気。
- ハイビスカス:アオイ科のため花粉症との交差反応は低い。ビタミンC豊富で一般的に安全性が高い。
- ローズヒップ:バラ科ではあるが、アレルギー報告は少なく広く飲まれている。
アレルギー体質の方がハーブティーを始めるなら、まずはこれらの低リスクハーブから試してみることをおすすめします。
ハーブティーアレルギーを防ぐ5つの対策

アレルギーリスクをゼロにすることはできませんが、適切な対策を取ることでリスクを大幅に下げることができます。
初めてのハーブは少量から試す
初めて飲むハーブティーは必ず「少量から試す」ことが鉄則です。
具体的な手順は以下の通りです:
- まず通常の半量(カップ1/4程度、約50ml)を飲む。
- 飲んだ後30分〜2時間は体の変化を注意深く観察する。
- 異変がなければ、次回から通常量に増やす。
- 2〜3回問題なければ、そのハーブは自分に合っていると判断してよい。
また、新しいハーブは1種類ずつ試すことも重要です。複数のハーブを同時に試すと、万が一アレルギーが出たときに原因のハーブを特定できなくなります。
自分のアレルギー歴を把握する
自分のアレルギー歴を把握しておくことで、リスクの高いハーブを事前に避けることができます。
確認しておくべき情報:
- どの花粉に対してアレルギーがあるか(スギ・ヒノキ・ブタクサ・イネ科など)
- 食物アレルギーの有無(特に食べると口がかゆくなる果物・野菜)
- 過去のアレルギー反応の記録(薬・化粧品・食品など)
- アトピー性皮膚炎・喘息の有無
これらの情報をもとに、上記の「危険度別ハーブ一覧」と照らし合わせることで、自分が特に注意すべきハーブを事前に把握できます。
アレルギー専門医に相談し、アレルギー検査を受けておくと、より正確なリスク評価が可能になります。
ブレンドティーの成分表示を必ず確認する
市販のブレンドハーブティーは、複数のハーブが配合されているため、一見わかりにくい成分が含まれている場合があります。
購入時に必ずチェックすべきポイント:
- 全原材料の表示確認:パッケージの裏面や側面を必ず確認する。
- キク科ハーブの有無:カモミール・エキナセア・マリーゴールドなどが含まれていないか確認。
- 自分のアレルゲンとの交差反応リスクがあるハーブが含まれていないか確認。
- 成分表示が曖昧な製品は避ける:「ハーブエキス」などの表記だけで具体的な植物名が不明な場合は慎重に。
特に「リラックスブレンド」「女性のためのブレンド」などの商品名のものにはカモミールやエルダーフラワーが含まれていることが多いため、アレルギー体質の方は成分を必ず確認してください。
体調不良時・空腹時は避ける
体の状態がアレルギー反応の出やすさに影響します。
以下の状況でのハーブティー飲用は避けるか、特に慎重にしましょう:
- 空腹時:胃腸の粘膜が保護されていないため、ハーブ成分が直接刺激しやすい。アレルギー反応が出やすくなる場合がある。
- 体調不良・発熱時:免疫系が活性化・乱れた状態で、通常より過敏になっている。
- 睡眠不足・過労時:免疫機能が低下し、アレルギー反応が出やすい状態になる。
- 花粉飛散シーズンのピーク時:すでに免疫系が活性化されているため、交差反応が出やすい。
特に花粉症のシーズン中は、交差反応リスクのあるハーブティーを控えることを強くおすすめします。
異変を感じたらすぐに飲用を中止する
「少し様子を見よう」という判断がアレルギーを重症化させることがあります。
以下のような異変を感じたら、その時点で飲用を即座に中止してください:
- 口・唇・舌のかゆみや腫れ
- 皮膚のかゆみ・赤み・発疹
- 喉のイガイガ感・締め付け感
- 胃の不快感・吐き気
- めまい・頭痛
飲用中止後、症状が軽快しない場合、または新たな症状が加わった場合は医療機関を受診してください。
「同じハーブを飲むたびに似たような症状が出る」という場合は、そのハーブへのアレルギーが疑われます。再度飲用することは避け、アレルギー専門医に相談してください。
ハーブティーで症状が出たときの対処法と受診の目安

ハーブティーを飲んで体に異変が出た場合、冷静に対処することが重要です。症状の重さに応じた対処法を把握しておきましょう。
軽症時の応急対処3ステップ
口腔のかゆみ・軽度の蕁麻疹・軽い胃の不快感など、軽症と判断できる場合の応急対処は以下の3ステップです。
- 飲用をすぐに中止し、口の中のハーブティーを吐き出す:まず原因物質の摂取を止めることが最優先。
- 口をよくすすぎ、水を飲んで口腔・食道を洗浄する:アレルゲンを薄め・流すことで症状を軽減する。
- 安静にして経過観察する:15〜30分間は横になるか、楽な姿勢で過ごす。症状の変化を注意深く観察する。
市販の抗ヒスタミン薬(アレルギー薬)を常備している場合は、服用することで皮膚や口腔のかゆみを軽減できることがあります。ただし、服用前に必ず医師・薬剤師への相談歴があるか確認してください。
病院に行くべき症状の判断基準
以下の症状が1つでも当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 症状が30分以上経過しても改善しない・悪化している
- 蕁麻疹が全身に広がっている
- 顔・唇・舌・喉の腫れ
- 呼吸に異常を感じる(息苦しさ・ゼーゼーした呼吸音)
- めまい・頭痛・意識が遠くなる感覚
- 嘔吐・強い腹痛
呼吸困難・意識障害・血圧低下を伴う場合はアナフィラキシーの可能性があります。直ちに119番通報してください。
何科を受診すべきか
症状の種類に応じて受診する科を選びましょう。
- 皮膚症状(蕁麻疹・発疹)が主な場合→ 皮膚科・またはアレルギー科
- 口腔・喉の症状が主な場合→ 耳鼻咽喉科・またはアレルギー科
- 呼吸器症状がある場合→ 内科・呼吸器科・またはアレルギー科
- 消化器症状が主な場合→ 内科・消化器科
- アレルギーを詳しく調べたい場合→ アレルギー専門科
- 緊急性が高い(アナフィラキシーの疑い)→ 救急科・119番通報
かかりつけ医がいる場合は、まずかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門科への紹介状を出してもらうのもよいでしょう。
医師に伝えるべき情報リスト
受診時にスムーズな診察を受けるために、以下の情報を事前にまとめておきましょう。
- 飲んだハーブティーの種類・ブランド名(パッケージが残っていれば持参する)
- 飲んだ量と時間帯
- 症状が出始めた時間と経過
- 現在の症状の詳細
- 過去のアレルギー歴・花粉症の有無
- 現在服用中の薬・サプリメント
- 最近の体調・食事内容
特にハーブティーのパッケージや成分表示をそのまま持参すると、医師が原因物質を特定しやすくなります。
アレルギー体質でも楽しめるハーブティーの選び方

アレルギー体質だからといって、ハーブティーをすべて諦める必要はありません。リスクが低いハーブを選び、正しく購入することで、安全にハーブティーを楽しめます。
低リスクハーブ3選(ルイボス・ペパーミント・レモングラス)
アレルギー体質の方に特におすすめの低リスクハーブを3つ詳しく紹介します。
① ルイボスティー
南アフリカ原産のマメ科植物「アスパラトゥス・リネアリス」から作られます。カフェインを含まず、フラボノイドやポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用が高いことで知られています。
キク科・セリ科・カバノキ科など主要なアレルゲン植物との交差反応リスクが非常に低く、妊娠中や子ども、高齢者にも広く推奨されています。アレルギー体質の方が最初に試すハーブとして最適です。
② ペパーミントティー
シソ科ハッカ属の植物で、清涼感のある香りが特徴です。消化促進・リフレッシュ効果があり、世界中で広く飲まれています。
アレルギー報告は少なく、多くの方が安心して楽しめます。ただしシソ科植物への過敏がある方はまれに反応することがあるため、最初は少量から試してください。
③ レモングラスティー
イネ科の植物ですが、一般的なイネ科花粉アレルギーとの交差反応リスクは低いとされています。爽やかなレモンの香りが特徴で、リラックス・消化促進に効果があるとされています。
カフェインフリーで、スッキリとした味わいから食後のお茶としても人気があります。
購入時にチェックすべき3つのポイント
アレルギー体質の方がハーブティーを購入する際は、以下の3点を必ず確認しましょう。
- 全成分表示が明確であること:「ハーブエキス」などの曖昧な表記ではなく、使用しているハーブが全て具体的に記載されているものを選ぶ。成分表示が不明確な製品は避ける。
- キク科ハーブが含まれていないこと:カモミール・エキナセア・マリーゴールドなどがブレンドに含まれていないことを確認する。花粉症の方は特にこの確認が重要。
- 有機・オーガニック認証の有無を確認する:農薬や添加物による過敏反応を避けるため、有機栽培認証(JAS有機・USDAオーガニックなど)のある製品を選ぶと安心。
さらに、メーカーのアレルゲン情報が明示されている製品を選ぶことも重要です。信頼できるブランドは製品に含まれるアレルゲン情報を積極的に開示しています。
ハーブティーとアレルギーに関するよくある質問

ハーブティーとアレルギーについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
妊娠中・授乳中はアレルギーリスクが高まる?
Q. 妊娠中・授乳中はアレルギーリスクが高まりますか?
A: 妊娠中はホルモンバランスの変化により免疫系の状態が通常と異なります。そのため、これまでアレルギーがなかった方でも新たに感作される可能性が否定できません。加えて、一部のハーブは子宮収縮を促す作用(子宮収縮性)が報告されているため、妊娠中は特に注意が必要です。ルイボスティーは比較的安全とされていますが、妊娠中・授乳中はどのハーブティーを飲む場合も、必ず産婦人科医や助産師に相談してから飲用してください。
子どもにハーブティーを与えても大丈夫?
Q. 子どもにハーブティーを与えても大丈夫ですか?
A: 子どもは免疫系が未発達であるため、大人より過敏反応を起こしやすい場合があります。特に1歳未満の乳児にはハーブティーを与えないことが一般的に推奨されています。1歳以上の子どもに与える場合は、低リスクのルイボスティーを薄めて少量から試すのが基本です。カモミールなどのキク科ハーブは子どもでもアレルギー反応が報告されているため避けましょう。心配な場合は小児科医に相談してください。
アレルギーと副作用の違いは?
Q. アレルギーと副作用はどう違うのですか?
A: アレルギーは免疫系が特定の物質(アレルゲン)を異物として過剰に反応することで起きる現象です。微量でも反応が起きる点が特徴で、体質的に免疫が感作された後に発症します。一方副作用は、ハーブの成分が体に与える薬理作用の影響で、誰にでも一定量以上摂取すれば起きる可能性がある反応です(例:大量のカフェインによる不眠など)。見分け方のポイントは「少量でも症状が出るか(アレルギー)」「大量摂取や長期使用で出るか(副作用)」「他のアレルギー症状(蕁麻疹・喉のかゆみ)を伴うか(アレルギー)」です。
アレルギー検査は受けるべき?
Q. ハーブティーのアレルギー検査は受けるべきですか?
A: 以下の方はアレルギー検査の受診を強くおすすめします。①ハーブティーを飲んで症状が出たことがある方、②花粉症や食物アレルギーをすでにお持ちの方、③アトピー性皮膚炎・喘息などアレルギー疾患がある方。検査には血液検査(特異的IgE抗体検査)やプリックテストなどがあります。特に花粉症の方は、どの花粉に感作されているかを調べることで、交差反応を起こしやすいハーブを事前に特定できます。アレルギー科・皮膚科・耳鼻咽喉科で相談してみてください。
まとめ|ハーブティーを安全に楽しむために

この記事では、ハーブティーとアレルギーの関係について詳しく解説しました。最後に重要なポイントをまとめます。
- ハーブティーでアレルギーは実際に起きる:天然由来でも安全とは限らない。特にキク科ハーブ(カモミール・エキナセアなど)は花粉症との交差反応リスクが高い。
- 症状は多様:皮膚症状・口腔アレルギー症候群・消化器症状など幅広く現れる。呼吸困難・意識障害などアナフィラキシーの兆候があれば即座に119番通報。
- 予防の基本は「少量から試す・成分を確認する・アレルギー歴を把握する」:新しいハーブは1種類ずつ少量から試し、ブレンドティーは必ず全成分表示を確認する。
- 低リスクハーブを選ぶ:アレルギー体質の方はルイボス・ペパーミント・レモングラスから始めるのがおすすめ。
- 症状が出たらすぐ飲用中止・重症なら医療機関へ:軽症なら飲用中止と経過観察、症状が続く・重い場合はアレルギー科・皮膚科・耳鼻咽喉科を受診する。
ハーブティーはリラックス・健康維持に役立つ素晴らしい飲み物です。正しい知識を持ち、自分の体質を理解した上で、安全にハーブティーライフを楽しんでください。
心配な方はアレルギー専門医に相談の上、自分に合ったハーブを見つけることをおすすめします。


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