授乳中に「ハーブティーを飲んでも大丈夫?」と心配しているママはとても多いです。ノンカフェインで体に優しいイメージがある一方で、赤ちゃんへの影響が気になって手が出せない方もいるのではないでしょうか。実は、ハーブティーは種類によって「比較的選びやすいもの」がある一方で、授乳中は避けたほうがよいもの・慎重に扱うべきもの、そして安全性データが十分でないものもあります。この記事では、授乳中に選びやすいハーブティーと注意したい種類を具体的に解説し、目的別のおすすめや正しい飲み方まで網羅的にご紹介します。
【結論】授乳中のハーブティーは「種類と量」を選べば楽しめることが多い

授乳中のハーブティーについて、結論からお伝えします。授乳中でも、種類と量(濃さ)を選べばハーブティーを楽しめることが多い一方で、避けたほうがよいハーブや、授乳中の安全性データが十分でないハーブもあります。
ハーブティーはノンカフェインのものが多く、コーヒーや緑茶の代替飲料として産後ママに選ばれることもあります。
ただし、すべてのハーブが一律に「安全」とは言い切れません。ハーブの種類や摂取形態(濃い抽出、濃縮エキス、サプリ、精油など)によっては、母乳量に影響したり、成分が母乳に移行しうるとされるもの、薬との相互作用が問題になるものもあります。
大切なのは「どのハーブが比較的選びやすいか」「どのハーブは避けたい/慎重にしたいか」を把握すること。この記事を読めば、迷わず自分に合ったハーブティーを選べるようになります。
授乳中のハーブティー安全性の考え方(エビデンスは限定的)
ハーブティーの安全性については、ハーブごとに研究の量が大きく異なり、授乳中のデータが十分でないものも多いのが実情です。
例えばカモミールやルイボスは、一般に飲料として利用されることが多く、通常の範囲での摂取で大きな問題が多発しているわけではありません。ただし、授乳中の安全性データが豊富とは言えないため、初めて飲むハーブは薄め・少量から試し、赤ちゃんの様子も観察しましょう。
なお、フェンネルは成分が母乳に移行しうるとされ、過剰摂取(濃いハーブティーの大量摂取など)で乳児への影響が疑われた報告もあります。授乳中に取り入れる場合は、濃い抽出・大量・サプリや精油(エッセンシャルオイル)を避け、少量・短期間にとどめるなど慎重に扱うのが無難です。(参考:LactMed(フェンネル))
また、ハーブティーは食品・飲料として扱われますが、種類や摂取形態によっては薬理作用や相互作用が問題になることがあります。特に濃縮エキスやサプリ、精油は成分量が多くなりやすく、自己判断での常用は避けましょう。
目安として、市販のハーブティーは「飲み過ぎない」ことが大切で、1日2杯(約500mL)程度を上限に様子を見るという考え方もあります。(参考:Nutrition for Lactation(Alberta Health Services))
ただし、「比較的選びやすいハーブを適量で」という前提が重要です。妊娠中や授乳中のハーブ製品の使用には注意が必要な場合もあるため、不安がある方や持病・服薬がある方は、かかりつけの医師や専門家に相談することをおすすめします。(参考:【助産師解説】母乳に良いお茶ってある?授乳中のおすすめと注意点)
ただし「避けたい/注意が必要なハーブ」は存在する
安全性の面で選びやすいハーブがある一方で、授乳中は避けたほうがよいハーブ、または注意して扱うべきハーブもあります。これを知らずに大量・継続摂取することは、母乳量や赤ちゃんの体調に影響するリスクを高めかねません。
特に注意が必要なのは以下のカテゴリです。
- 母乳の分泌に影響する可能性が指摘されるハーブ(ペパーミント・セージなど:大量・継続で注意)
- 成分の移行やホルモン様作用などが懸念されるハーブ(フェンネルなど:高用量・濃い抽出で注意)
- 薬との相互作用が問題になるハーブ(セントジョーンズワートなど)
- 過剰摂取で副作用が出やすいハーブ(リコリスなど)
- 内服は避けるべき成分を含むハーブ(コンフリーなど)
「ハーブだから自然で安心」とは限りません。次のセクションで、注意したいハーブを具体的に解説します。
授乳中に注意したいハーブティー15種|避けたい理由・注意点

授乳中に注意したいハーブは、大きく3つのカテゴリに分けられます。それぞれのハーブが「なぜ注意が必要なのか」を理解することで、誤って摂取するリスクを減らせます。
以下では代表的な15種のハーブについて、カテゴリ別に詳しく解説します。(参考:授乳中は控えた方が良い禁忌・禁止ハーブ一覧 – AMOMA)
母乳の分泌に影響する可能性があるハーブ(ペパーミント・セージなど)
母乳の分泌量に影響する可能性が指摘されるハーブは、特に「大量・継続摂取」を避けるのがポイントです。
① ペパーミント:ペパーミントは、授乳量を減らす目的で用いられることがあるとされ、高用量では母乳分泌を抑える可能性が示唆されています。通常の飲用量で大きな影響が出るとは限りませんが、母乳量が気になるママは、濃い抽出や毎日の大量摂取は控えるのが無難です。(参考:LactMed(ペパーミント))
② セージ:セージも、卒乳(断乳)を進めたいときなどに「母乳量を減らす目的」で使われることがあります。ただし、授乳量への影響を評価した質の高い研究は十分ではありません。授乳中に日常的に濃いセージティーを飲み続けるのは避け、必要がある場合は専門家に相談しましょう。(参考:LactMed(セージ))
③ パセリ:大量摂取で母乳分泌に影響する可能性が指摘されることがあります。料理の風味づけ程度なら問題になりにくい一方、パセリをベースにしたハーブティーを日常的に飲むのは控えめに。
④ ハーブ系ミント全般:スペアミントなどミント系ハーブは、体質や量によって影響が出る可能性があります。授乳中は「濃くしすぎない・飲み過ぎない」を意識しましょう。
成分の移行・ホルモン様作用などが懸念される/データが少ないハーブ(フェンネル・ラズベリーリーフなど)
産後の体は回復途中で、体質や授乳状況にも個人差があります。ここでは、特に「濃い抽出・高用量」や「安全性データ不足」の観点で注意したいハーブをまとめます。
① ラズベリーリーフ:妊娠後期に用いられることがありますが、授乳中の安全性データは十分とは言えません。お茶としては大きな副作用が少ないとされる一方で、サプリや濃縮製品の常用は避けるなど慎重に取り入れましょう。(参考:LactMed(ラズベリー)/The Royal Women’s Hospital(Herbal medicines & breastfeeding))
② フェンネル(特に濃い抽出・大量摂取):フェンネルは成分が母乳に移行しうるとされ、過剰摂取で乳児への影響が疑われた報告もあります。授乳中に取り入れる場合は、濃い抽出・大量摂取・サプリや精油を避け、少量・短期間にとどめるのが無難です。(参考:LactMed(フェンネル))
③ ブラックコホシュ:主に更年期症状などで用いられますが、授乳中の安全性データがなく、常用は避けるのが無難です。(参考:LactMed(ブラックコホシュ))
④ ドンクアイ(当帰):東洋医学で用いられることがありますが、授乳中の安全性は十分に確立されていません。自己判断での常用は避けましょう。
⑤ バーベイン(バーベナ):母乳育児で用いられることがある一方、授乳中の安全性データや有効性の裏付けは十分ではありません。授乳中は常用を避け、必要があれば専門家に相談しましょう。(参考:LactMed(バーベイン))
その他注意が必要なハーブ(セントジョーンズワート・リコリスなど)
薬との相互作用、特定の成分による副作用、内服を避けるべき成分など、別の理由で注意が必要なハーブも存在します。
① セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ):医薬品との相互作用が多いことで知られます。服薬中の方は特に注意が必要で、授乳中の自己判断での使用は避けるのが無難です。(参考:LactMed(セントジョーンズワート))
② リコリス(甘草):グリチルリチン酸を含み、過剰摂取で血圧上昇やむくみなどのリスクが知られています。授乳中に毎日濃いリコリスティーを継続するのは避け、体質や持病がある方は特に注意しましょう。(参考:LactMed(リコリス))
③ コンフリー:肝毒性が問題となるピロリジジンアルカロイド(PA)を含むため、内服は避けるべきとされています。
④ ゴツコーラ(ツボクサ):授乳中の安全性データが十分ではありません。自己判断での常用は避けるのが無難です。(参考:Drugs.com(Gotu kola))
⑤ エルダーフラワー(大量摂取・品質不明製品に注意):一般に花(フラワー)としての飲用は穏やかとされる一方、葉や未熟な実には毒性リスクがあるため、品質が確認できない製品や過量摂取には注意が必要です。
⑥ ユーカリ:飲用としての授乳中データが十分ではなく、特に精油は濃度が高いため授乳中は慎重に。自己判断での常用は避けるのが無難です。
【早見表】注意したいハーブ一覧と危険度レベル
買い物時や外出先でハーブティーを選ぶ際に、すぐ確認できる早見表をご用意しました。
| ハーブ名 | 主な懸念 | 危険度 |
|---|---|---|
| セントジョーンズワート | 薬との相互作用(服薬中は特に注意) | ★★★(高) |
| コンフリー | 肝毒性成分(内服は避ける) | ★★★(高) |
| ペパーミント | 高用量で母乳分泌に影響の可能性 | ★★☆(中) |
| セージ | 母乳量への影響が指摘(データは限定的) | ★★☆(中) |
| ブラックコホシュ | 授乳中の安全性データ不足 | ★★☆(中) |
| リコリス | 過剰摂取で血圧・むくみ等のリスク | ★★☆(中) |
| フェンネル(濃い抽出・大量) | 成分移行・過剰摂取で乳児への影響が疑われた報告 | ★★☆(中) |
| ドンクアイ | 授乳中の安全性データ不足 | ★★☆(中) |
| バーベイン | 授乳中の安全性データ不足 | ★★☆(中) |
| パセリ(大量) | 大量・継続で母乳分泌に影響の可能性 | ★☆☆(低〜中) |
| ユーカリ | 授乳中の飲用データ不足(精油は特に注意) | ★★☆(中) |
| ゴツコーラ | 授乳中の安全性データ不足 | ★☆☆(低〜中) |
| ミント全般(大量) | 大量・継続で母乳分泌に影響の可能性 | ★☆☆(低〜中) |
| エルダーフラワー(品質不明・過量) | 葉・未熟果の毒性リスク/過量摂取に注意 | ★☆☆(低〜中) |
| ラズベリーリーフ(濃縮・常用) | 授乳中の安全性データが十分でない(サプリ・濃縮は避ける) | ★☆☆(低〜中) |
危険度は「授乳中に濃い抽出・大量・継続摂取した場合」の目安です。微量・偶発的に摂取した場合は、すぐに大きな問題が起きることは少ないですが、心配な場合は専門家に相談してください。
授乳中におすすめのハーブティー10選|目的別の選び方

避けたい/注意したいハーブを把握したら、次は「比較的選びやすいハーブ」を目的別に選びましょう。授乳中のママが抱える悩みは人それぞれ。母乳量のこと、睡眠のこと、体の不調など、目的に合わせて無理のない範囲で取り入れることが大切です。

母乳の出をサポートしたいママに(たんぽぽ茶・ネトル・フェヌグリーク)
「母乳の量が少ない」「出が悪い」と悩むママの中には、ハーブを補助として取り入れる方もいます。ただし、母乳量への効果はハーブによって根拠が限定的なものも多く、まずは授乳回数や休息・水分など基本の見直しが優先です。
① たんぽぽ茶(ダンデライオンリーフ):授乳期の水分補給として取り入れられることがあります。母乳量を「確実に増やす」と断定はできませんが、ノンカフェインで飲みやすい点が魅力です。
② ネトル(西洋イラクサ):栄養補給目的で選ばれることがあります。体質によって合わない場合もあるため、初めては少量から。
③ フェヌグリーク:母乳育児で用いられることがありますが、体質により合う・合わないが分かれ、副作用の報告もあります。過剰摂取は避け、持病や服薬がある方は医師・薬剤師へ相談しましょう。(参考:LactMed(フェヌグリーク))
これらのハーブは単独でも使われますが、授乳中向けブレンドは配合成分の確認が必須です。(参考:そらレディースクリニック ブログ)
リラックス・安眠したいママに(カモミール・リンデン・レモンバーム)
育児疲れやストレスを感じているママ、夜なかなか眠れないというママには、香りや温かい飲み物としてのリラックス効果が期待できます。授乳中は、初めてのハーブは薄め・少量から試すのが安心です。
① カモミール(ジャーマンカモミール):就寝前のリラックスタイムに選ばれることが多いハーブです。キク科アレルギーの方は注意が必要です。
② リンデン(菩提樹):穏やかな香りで、気分転換として親しまれています。授乳中のデータは多くないため、まずは薄め・少量から。
③ レモンバーム:爽やかな香りで飲みやすいハーブの一つです。こちらも授乳中のデータは十分ではないため、体調を見ながら取り入れましょう。
これらのハーブは単体はもちろん、ブレンドとして飲むこともあります。(参考:ハーブティーと授乳:理解する全て | Column – Bownim)
冷え・むくみ対策をしたいママに(ルイボス・ジンジャー・ローズヒップ)
産後は冷えやむくみに悩むママも多いです。温かい飲み物として無理のない範囲で取り入れましょう。
① ルイボス:カフェインを含まず、飲料として親しまれているため、まず試しやすい選択肢の一つです。体質により合わない場合もあるため、初めては少量から。
② ジンジャー(生姜):体を温める目的で取り入れられます。刺激を感じやすい方は薄めにし、飲み過ぎには注意しましょう。
③ ローズヒップ:ビタミンCが豊富な素材として知られますが、加工や抽出条件で含有量は変動し、ハーブティーでは熱で減少しやすい点にも注意しましょう。風味を楽しみつつ、無理なく取り入れるのがおすすめです。
便秘対策をしたいママに(ダンデライオンルート・ルイボス)
授乳中は便秘に悩むママが少なくありません。まずは水分・食物繊維・睡眠など基本を優先しつつ、温かい飲み物として補助的に取り入れましょう。
① ダンデライオンルート(たんぽぽの根):食後の一杯として取り入れられることがあります。体質により合わない場合もあるため、初めては少量から。
② ルイボス:日常の水分補給として選ばれることがあります。
なお、刺激性下剤として作用するハーブは、自己判断での使用に注意が必要です。特にアロエ(ラテックス)やカスカラサグラダは授乳中は避けるのが無難です。一方で、センナは通常量であれば授乳中に使用可能とする情報もあるため、必要な場合は医師・薬剤師に相談して選びましょう。(参考:LactMed(アロエ)/LactMed(カスカラ)/LactMed(センナ))
【早見表】授乳中に選びやすいハーブティー一覧(目安)
| ハーブ名 | 期待できること(目安) | おすすめの飲むタイミング |
|---|---|---|
| カモミール | リラックスタイムのサポート | 就寝前・食後 |
| ルイボス | ノンカフェインの水分補給 | いつでも |
| たんぽぽ茶(葉) | 水分補給・気分転換 | 授乳の合間 |
| ダンデライオンルート | 食後の気分転換 | 食後 |
| ネトル | 栄養補給目的で選ばれることがある | 朝・昼 |
| フェヌグリーク | 母乳育児で用いられることがある(体質差あり) | 授乳の合間 |
| ローズヒップ | 風味を楽しむ・素材としてビタミンCが豊富 | 午後・おやつ時間 |
| ジンジャー | 体を温めたいときの一杯 | 朝・食後 |
| レモンバーム | 気分転換・リラックスタイム | 昼・夕方 |
| リンデン | 気分転換・リラックスタイム | 就寝前 |
(参考:授乳中にハーブティーは飲める? 母乳への効果は? おすすめハーブ …)
授乳中のハーブティーの正しい飲み方と1日の適量
安全な(比較的選びやすい)ハーブを選んだとしても、飲み方や量が適切でなければ、合わなかったり不調の原因になることがあります。授乳中のハーブティーは「薄め・少量から」「飲み過ぎない」が基本です。
(参考:妊娠中や授乳中の飲み物 – 浜松市子育て情報サイト ぴっぴ)
1日の摂取量目安は「まずは2杯(約500mL)まで」|心配なら種類を分けて
授乳中のハーブティーは、まずは1日2杯(約500mL)程度までを目安に、体調と赤ちゃんの様子を見ながら取り入れるのが安心です。(参考:Nutrition for Lactation(Alberta Health Services))
たとえ飲料として親しまれるハーブでも、濃い抽出で大量に飲み続けるのは避けましょう。ハーブの成分は種類によっては母乳に移行しうるため、「濃くしすぎない」「飲み過ぎない」が基本です。
また、同じハーブを毎日大量に飲み続けるのが不安な方は、日によって種類を変える/週に休む日を作るなど、無理のない範囲で調整すると安心です。(参考:妊娠中・授乳中にハーブティーを飲む際の注意点はありますか?)
効果的な飲むタイミング|朝・授乳の合間・就寝前のおすすめ
ハーブティーは飲むタイミングによって、気分転換やリラックスにつながりやすくなります。目的別の目安をご紹介します。
朝(起床後・朝食後):温かい飲み物として、ジンジャーなどを薄めに取り入れると体が温まりやすいです。
授乳の合間(午前・午後):水分補給として、ルイボスや薄めのハーブティーを無理のない範囲で。
就寝前(1〜2時間前):カモミールやリンデンなど、香りを楽しめるハーブを薄めに取り入れるのがおすすめです。
胃が空いているときは刺激を感じる場合もあるため、胃が弱い方は食後に飲むようにしましょう。
美味しく淹れるコツ|濃さ・温度・抽出時間の目安
ハーブティーを美味しく飲むための基本的な淹れ方をご紹介します。
- お湯の温度は約95℃:沸騰したお湯を少し冷ましてから注ぐとベストです。熱すぎると香りが飛び、温度が低すぎると成分が十分に抽出されません。
- 抽出時間は3〜5分:ティーバッグや茶葉をポットに入れ、蓋をして3〜5分蒸らします。長すぎると苦みが出るハーブもあるため、タイマーを使うと安心です。
- 茶葉の量は1杯(約200ml)に対しティースプーン1杯(約2〜3g)が基本。パッケージの指定量を守りましょう。
- 濃く淹れすぎない:授乳中は、特に初めて飲むハーブは薄めから始めるのがおすすめです。
(参考:産後バランスブレンドのよくあるご質問 | AMOMA 【公式】母乳育児 …)
授乳中のハーブティー選びで失敗しない5つのチェックポイント

市販のハーブティーは種類が豊富で、どれを選べばいいか迷ってしまいます。ここでは、授乳中のママが商品を選ぶ際に必ず確認してほしい5つのチェックポイントをご紹介します。
ノンカフェイン表記を必ず確認する
授乳中はカフェインの摂取量に気をつける必要があります。カフェインは母乳に移行し、赤ちゃんの睡眠に影響する可能性があるためです。
「ノンカフェイン」または「カフェインゼロ」と明記されている製品を選びましょう。一般的なハーブティーはノンカフェインのものが多いですが、紅茶やマテ茶をブレンドしている製品にはカフェインが含まれる場合があります。
なお、「ローカフェイン」は少量のカフェインを含む場合があるため、できれば「ノンカフェイン」表記のものを選ぶと安心です。
原材料名でブレンド内容を確認する
パッケージの商品名だけでなく、必ず原材料名を確認してください。「カモミールティー」という商品名でも、ブレンドに注意したいハーブが含まれている場合があります。
特にブレンドティーは複数のハーブが配合されているため、成分の確認が必須です。原材料名の中に「ペパーミント」「セージ」「セントジョーンズワート」「リコリス」などが含まれていないか、先ほどの注意ハーブ一覧と照らし合わせて確認しましょう。
「香料」や「エキス」という表記の場合、どのハーブ由来か分からないケースもあるため、不明な場合はメーカーに問い合わせるか、原材料が明確な製品を選びましょう。
オーガニック認証・品質表示を確認する
授乳中は口に入れるものの品質にも気を配りたい時期です。可能であれば、オーガニック認証(有機JAS認証など)や、製造元・原産国などの情報が明確な製品を選ぶと安心材料になります。
また、製造国・製造工場の情報や、GMP(適正製造規範)認定を受けているかどうかも確認できると安心です。
「授乳中OK」の明記がある商品を選ぶ
パッケージや商品説明に「授乳中でも飲めます」「授乳中OK」などの案内がある製品を選ぶと、一つの目安になります。
ただし「授乳中OK」でも、体質や赤ちゃんの反応には個人差があります。初めては薄め・少量から試し、違和感があれば中止して相談しましょう。

迷ったら単一ハーブから始める
複数のハーブがブレンドされた製品は便利ですが、初めてハーブティーを試す場合は単一ハーブのシングルハーブティーから始めることをおすすめします。
理由は、もし体に何らかの変化(赤ちゃんの様子の変化を含む)が起きた場合に、原因となるハーブを特定しやすいからです。まずは薄め・少量から始め、問題がなければ徐々に選択肢を広げましょう。
授乳中のハーブティーに関するよくある質問

授乳中のハーブティーについて、ママたちからよく寄せられる疑問にお答えします。
避けたいハーブティーを飲んでしまったらどうすればいい?
Q. うっかり注意が必要なハーブティーを飲んでしまいました。どうすれば良いですか?
A: 1〜2杯程度の少量であれば、過度に心配しすぎる必要はないことが多いです。ただし、飲んだ後に赤ちゃんが普段と違う様子(強い眠気、ぐずり、下痢など)を示した場合は、小児科に相談してください。今後は同じハーブを避け、成分表示をよく確認するようにしましょう。不安な場合はかかりつけの産婦人科医や助産師に相談することをおすすめします。
市販のペットボトルのハーブティーは飲んでも大丈夫?
Q. コンビニで売っているペットボトルのハーブティーは授乳中でも飲めますか?
A: 市販のペットボトルハーブティーは飲み物として薄く作られていることが多いですが、商品によって原材料はさまざまです。必ず原材料名を確認し、注意が必要なハーブが含まれていないかチェックしてください。また、砂糖や添加物が多く含まれる製品もあるため、無添加・無糖タイプを選ぶと安心です。
赤ちゃんにハーブティーの味や匂いは影響する?
Q. ハーブティーを飲むと母乳の味や匂いが変わって赤ちゃんが嫌がりますか?
A: 食事内容によって母乳の風味が変化することはあり、ハーブの種類によっては香りの影響が出る可能性もあります。ただし、影響の出方には個人差があります。まずは薄め・少量から試し、赤ちゃんの飲み方を観察しながら取り入れると安心です。
母乳が出にくいときハーブティーだけで改善できる?
Q. 母乳が出にくいのですが、ハーブティーだけで改善できますか?
A: ハーブティーはあくまで補助的な手段のひとつです。母乳の出には、水分補給・睡眠・栄養バランスの良い食事・頻繁な授乳(または搾乳)など基本が重要です。ハーブは体質によって合わないこともあるため、無理せず、改善が見られない場合は助産師や母乳外来への相談をおすすめします。(参考:母乳の出に効果が期待できるハーブティー – YouTube)
卒乳時に母乳を減らすハーブティーは使える?
Q. 卒乳・断乳したいのですが、母乳を減らすハーブティーは有効ですか?
A: 卒乳・断乳を進める際に、ペパーミントやセージなど「母乳量を減らす目的で用いられることがある」ハーブを活用する方法が紹介されることがあります。ただし、根拠は限定的で、体質差もあります。自己判断での使用は避け、助産師や医師に相談した上で進めるのがおすすめです。また、急激な断乳は乳腺炎のリスクが高まるため、段階的に進めることが大切です。
妊娠中に飲んでいたハーブティーは授乳中も続けて大丈夫?
Q. 妊娠中に飲んでいたハーブティーをそのまま授乳中も飲んでいいですか?
A: 必ずしも「妊娠中OK=授乳中OK」とはなりません。妊娠中と授乳中では体の状態が異なり、注意すべきハーブも変わります。例えばラズベリーリーフは妊娠後期に用いられることがありますが、授乳中の安全性データは十分とは言えないため、常用する場合は成分と量を見直し、必要に応じて医師・助産師に相談しましょう。(参考:enherb ブログ 妊娠中のハーブティー飲用について)
まとめ|授乳中も安心してハーブティーを楽しむために

授乳中のハーブティーについて、安全性の考え方から選び方、飲み方まで詳しく解説してきました。正しい知識を持つことで、育児の中でハーブティーをより安心して楽しめるようになります。
この記事の要点
- 「種類と量(濃さ)」を選べば楽しめることが多い:ただしデータが少ないハーブもあるため、初めては薄め・少量から
- 避けたい/注意が必要なハーブもある:セントジョーンズワート(相互作用)、コンフリー(内服は避ける)などは特に注意
- 目安は1日2杯(約500mL)程度:飲み過ぎない・濃くしすぎない
- 商品選びはノンカフェイン・原材料確認・品質情報の確認をセットで行う
- 体に変化があれば専門家へ相談:赤ちゃんの様子に異変を感じたら小児科・産婦人科へ
授乳中ママにおすすめの最初の一杯
「何から始めればいいか迷っている」というママには、ルイボスティーまたはカモミールティーを最初の一杯としておすすめします。
ルイボスはノンカフェインで飲料として親しまれており、まず試しやすい定番です。カモミールは就寝前のリラックスタイムに取り入れやすく、育児の気分転換にもなります。
まずは単一ハーブから始め、自分の体や赤ちゃんの様子を観察しながら、自分に合ったハーブティーを見つけていきましょう。
不安なことがあれば、かかりつけの産婦人科医・助産師への相談を忘れずに。安心した授乳生活を送るために、ぜひこの記事を活用してください。(参考:【助産師解説】母乳に良いお茶ってある?授乳中のおすすめと注意点)


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